衝撃!インドの世界巨大の洗濯場がやばすぎた..!【ドービーガート】

インド

こんにちは!大学生バックパッカーのケイです。

先日、インドのムンバイにある世界最大級の洗濯場「ドービーガート」に行ってきました。

そこでの光景があまりにも衝撃的だったので、思わずブログに書いています・・。

 

トービーガート(Dhobi Ghat)とは、インドのムンバイのマヒマ地区に位置し、伝統的な洗濯業者(ドービー)が洗濯を行う場所です。

その規模と数ともに世界一。ギネス世界新記録にも認定されています。

そもそも、ムンバイは、インドでもっとも人口の多い都市。経済的な中心地として知られており、多くの企業や金融機関が本社を構えています。映画産業であるボリウッドもムンバイに本拠を置いており、インドのエンターテイメント業界の中心地でもあります。

しかし、その一方で格差社会という一面も・・・。

街には超お金持ちのインド人と、路上生活者やスラムが混在しているのです。

そして、ドービーガートはまさに、そんな階級社会の最下層に位置する人々が生活している場所なのです。

 

上から撮影した写真がこちら!

格差社会を表す一枚。

ドービーガートの周囲には高層ビルが立ちならんでいて、異様な光景です。

日本では見ることのできない世界です。

 

そんなことを思って、眺めていると物売りの子供たちがやってきました!

普段はインドでものを売られたり、お金を求められたりしても応えないのですが、この日は思わず買ってしまいました。

こんな小さい子供たちが、商売しているなんて本当にすごい。。。

無視をされても全く折れないメンタルの強さ。

営業の電話一本かけるだけでもドキドキしてしまう自分が情けなくなりました(笑)

 

いざ、侵入!

階段を降りて路地に入ると、入り口が見えてきます。

ドービーガート内を見学するには、ガイドの人が必要です。ガイドといっても、現地の住人でガイド担当の人がいるので声をかけます。

私は、おじさんと交渉して400ルピー(約640円)で案内してもらうことになりました。英語で一箇所ずつ丁寧に説明してくれます。

片腕を不自由そうにしていたので話を聞くと、もともとは洗濯の仕事をしていたが怪我をしてしまい、ガイドとして働いているそう。スラム内にも色々な働き方があるのですね。

 

私のガイドさん↓

ドービーガート内は服、服、服!!!

そこら中洗濯物だらけでした!

手洗いをする場所、干す場所、アイロンをする場所など様々な区画にわけられています。

そして住居も。

匂いや治安の悪さが心配でしたが、特に問題ありませんでした。

 

こちらは、洗濯槽と呼ばれる大きなコンクリートの槽。

使う洗剤によって、何段階かに分けて使っているそうです。

ドービーガートでは、伝統的な方法で衣類を洗濯しており、人々は、手でこすり洗いを行い、壁に布を打ち付けるなどして汚れを取り除きます。

そんな強く打ち付けて大丈夫なの?!と思いましたが、これが伝統か。。

その後、洗った衣類は日光に当てて乾燥します。

個人の衣類だけでなく、ホテルやレストラン、病院などからも、ムンバイ中の衣類がここに集まっているそうです。

これだけ大量の服やシーツをしっかり管理できているのがすごいですよね。

間違えたり、なくなったりしないのか不思議でたまらなかったです。

乾燥が終わったら、仕上げはアイロン。ガイドさんが「一枚30秒でできるんだぜ!」と自慢げに話してくれました^^

 

ドービーガートで生活する人々

インドの社会において、カースト制度は長い歴史を持つ社会的な階層制度です。

この制度では、人々は生まれながらにして特定のカースト(社会的なグループ)に所属し、そのカーストの制約の中で生活することになります。衣食住や結婚などの社会的な習慣や規則が生まれた時から決まっているのです。

そして、このカースト制度”外”の存在として、ダリット=不可触民と呼ばれる人々が存在します。

彼らは社会的に低い地位に置かれ、トイレや火葬場などの汚れ仕事や不潔な仕事を担当することを求められてきました。

ドービーガートで暮らす人々は、そのような不可触民と呼ばれる人々なのです。

 

正直、私は不安でした。

どんな人たちが生活しているのだろう。

観光地として見せ物にされて不満ではないのだろうか。

 

しかし、実際に私がドービーガートで出会った人はみんな笑顔で手を振ってくれたり、話しかけたりしてくれました。もちろん、小さな子供たちもいました。

スラムで生活している人=危ない人たちと決めつけてしまっていた自分が恥ずかしくなりました。

そこにあったのは、わたしたちと変わらない日常でした。

優しく出迎えてくれたお兄さんたち↓

それにしても、このジーンズの量すごいですね。

 

中には、身体を洗っている人も!

洗濯という仕事の中に、日常が溶け込んでいました。

 

1時間ほど見学して、ガイドは終了。

本当に貴重な体験だったと思います。

最後は、ガイドのおじさんと一緒にインドの伝統的なお茶であるチャイを飲んで、すっかり仲良くなってしまいました。とても楽しかったです。

 

最後に

世界最大の洗濯場であり、不可触民と呼ばれる人々の生活拠点でもあるドービーガート。いかがでしたでしょうか?

生まれた時から、生活する場所も、仕事も決まっている。日本人にはなかなか想像できない世界です。

それを不幸と決めつけるのも、また違うと私は思います。

彼らは彼らの環境の中で、精一杯生きているのです。

そして、彼らの仕事によって、ムンバイの人々の暮らしは支えられているのです。

ただ、誰もが自由な選択をできる世の中に、少しでも変わっていってほしい。そう思いました。

インドは、沢山のことを考えさせてくれる国です。

平等とは何か。幸せとは何か。

出会うことのないような人・暮らし・ものに溢れていて、毎日が刺激的です。

行ったら人生観が変わる国、インド。

ぜひ、みなさんも一度行ってみてはいかがでしょうか。

 

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