大学生のワーホリはおすすめしない?メリット・デメリット、留学との違いも解説

オーストラリア

18歳ー30歳の特権であり、海外で働きながら生活することのできるワーホリ

留学やボランティア、インターンなど将来設計のための様々な選択肢がある中、ワーホリは大学生にとって人気の一つです。

特に最近は、円安の影響もあり、「海外に出稼ぎしてめっちゃ儲けた!」という話をよく耳にしますよね。

ワーホリをする理由は様々です。

異文化交流を通じた自己成長や、国際的なネットワークの構築のチャンスでもあります。

しかし、一方で「ただ遊んでいるだけじゃん」とネガティブな見方もあります。

そんなことから、ワーホリをするか悩んでいる大学生も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、ワーホリのメリット・デメリットについて、意見をまとめました。(私は現在オーストラリアでワーホリ中!)

結論、ワーホリにいくつかの理想と現実のギャップがあります。

最後までぜひ、お読みください!

 

はじめに、留学との違い

ワーホリで海外で働くか、留学をするか、という選択肢で迷われている大学生は多いと思います。

そこで、ワーホリのメリット・デメリットを紹介する前に、留学との違いを整理しましょう。

 

 

①目的の違い

留学の目的は勉強です。

留学生は、学位を取得したり、特定の学問領域を深く学ぶために留学することが一般的であり、海外の学生生活を体験することができます。

一方で、ワーホリの主な目的は仕事です。

海外で一定期間働きながら現地の文化を体験するため、職業的なスキルの向上や異文化体験を積むことができます。

 

②期間の違い

通常、留学は比較的長期の滞在であり、1年にわたる期間を過ごすことが一般的です。

留学生は、正式に学校に登録し、授業に参加しながら学術的な専門分野や学問を学びます。

一方で、ワーホリは比較的短期間の滞在で、数ヶ月から最大で1年程度の期間を過ごします。語学学校に通うパターンと通わないパターンがあります。

また、雇用期間や労働時間は自己判断になるため、時間の使い方が留学と比べ自由です。一時帰国をすることも可能です。

 

③経験の違い

留学は主に学校での学問に焦点を当て、授業や研究活動を通じて、学位や学問の専門知識を深めます。後ほど解説しますが、英語に触れる量もワーホリに比べ圧倒的に多いです。

一方、ワーホリは職業的な経験を重視し、現地の職場で働くことによってスキルを磨きます。語学力を向上できるものの、留学に比べると取得量は少ないです。

 

④費用の違い

留学はとにかく高いです。学費や生活費などの経済的負担が大きく、大学や専門学校への授業料や生活費を考慮する必要があります。

一方、ワーホリでは、一定の収入を得ながら生活することができるため、経済的な負担が留学よりも軽減され、貯蓄することも可能です。語学学校に通わないのであれば、出国前に30万円前後あれば十分です。

 

以上のように、留学とワーホリは、個々の目的や期間、経験内容が異なるため、自身の目標や興味に合わせて選択することが重要です。両方の経験は、個人の成長や国際的な視野を広げる上で貴重なものです。

 

大学生がワーホリをするメリット

それでは、私が大学を休学して、ワーホリをして感じたメリットを紹介します。

 

学生では稼げない額を稼げる

 

ワーホリでのいちばんのメリットは、日本の大学生では稼げない額を稼ぐことができるということです。その理由は、賃金の高さ労働時間にあります。

日本の最低時給が1,000円前後であるのに対し、ワーホリの対象国では時給1,500-2,000円で働ける国がザラにあります。

ケイ
ケイ

ちなみに僕は、オーストラリアの飲食店で、時給2,500円で働いています。土日にはなんと時給3,000円を超えます!

また、大学に通う必要がないため、1日の時間を仕事に使うことができます。

つまり、学生のアルバイトでも月数十万円を稼ぐことができてしまうのです。

これは日本ではなかなか考えられないことです。

もちろん、物価が高いという懸念点もありますが、節約した生活をすればかなりの額を貯蓄することができるというメリットがあります。

 

異文化理解が深まる

ワーホリで海外で働くことは、異なる文化に触れる絶好の機会です。

例えば、接客業に従事することで、職場の仲間やお客さんとのコミュニケーションを通じて、新たな文化や習慣を学ぶことができます。飲食店一つをとってみても、店員とお客さんとの距離感や、外国人の仕事への取り組み方など、たくさんの違いに溢れています。

日々、そうした違いに触れることで、異なる視点や価値観を理解する力が身に付くと思います。外国の良さ、そして海外にいるからこそ感じる日本のホスピタリティの良さを知ることができます。

こうした経験ができるのは、ワーホリで実際に現地の人と同じように生活してみるからこそできるメリットです。

 

自立することができる

海外生活を通し、自立できるというメリットがあります。

海外に滞在する場合、シェアハウス探しや仕事探し、毎日の家事から税金の申告まで、すべて自分自身でやる必要があります。

日本にいると、実家暮らしだったり、なんだかんだ親御さんに頼ってしまっているという方は多いのではないでしょうか。

海外では、基本的に全て自分一人でこなす必要があります。そのような点で、大学生が一人で海外生活をすることは、貴重な体験であると思います。

特に、時間とお金に対する管理能力を磨く経験になります。

好きなことに使うために、お金と時間を自己管理できるようになるということはとても大切です。

働きながら、ご飯を作って、買い物をして、、というのは思っている以上に大変です。しかし、そうした日々の習慣を身につけておくことで、社会人になった時のアドバンテージになるのです。

 

就活で評価される能力が身に付く

ワーホリの就活の影響に関しては、様々な意見がありますが、私自身は就活で評価される能力を身につけることができていると感じています。

その能力とは、主に協調性・コミュニケーション力・問題処理能力です。

チームで働くためには、他のメンバーと協力し、適応力を持つことが重要です。そのため、日本の就活生は、異なる意見や文化に対しても理解を示し、柔軟に対応できる能力が求められます。

そして、それを支えるのがコミュニケーション力です。チームでの円滑なコミュニケーションや上司との適切な報告・連絡能力が求められます。相手の意見を尊重し、適切に伝えるスキルが重要です。

ワーホリで海外の職場で働くことは、これらの能力を伸ばせるメリットがあります。

特に、グローバル化した現代では、多くの企業が「多様性」を重視しています。言語や文化が違う人たちと協力して仕事をするという力の重要性はますます高まっているといえます。

 

大学生がワーホリをするデメリット

続いて、ワーホリのデメリットについて紹介します。

実際にやってみてわかったのですが、ワーホリにいくつかの理想と現実がありました。

 

英語力はあまりのびない

意外にも、英語力が伸びないというデメリットがあります。

なんとなく、「海外に行けば英語が喋れるようになりそう!」という方は多いと思いますが、実はこれは間違いなのです。

 

正確にいうと、英語が伸びる人と伸びない人がいます

ワーホリに来て、英語が伸びると実感する人は、もともと英語がしゃべれないor苦手だった人です。

反対に、もともと英語がある程度話せていた人は、ワーホリをしてもあまり英語力の成長は実感できないと思います。

 

その理由の1つ目は、英語に触れる量が少ないためです。

英語力を飛躍的に向上させるには、日常的に英語を浴び続ける必要があります。しかし、単に海外で生活するだけでは、簡単な挨拶や質問以外使う機会はあまりありません。

住む場所にもよりますが、家賃などを考えて郊外に住むことを考えると、人も少なくなり、なおさら英語に接する機会は減ります。

理由の2つ目は、職場での英語はマニュアル化されているためです。

例えば、飲食店などで働く場合、オーダーの取り方や接客のフレーズなどは覚えられても、それ以上を学ぶことはありません。

カスタマーセンターや受付などで働く場合は、お客さんとのコミュニケーションも複雑化しますが、そもそもそのような場所で働くためには高い英語力が必要です。

 

以上の2つの理由から、ワーホリ自体では、英語を話す機会が限られており、英語能力があまり伸びないというデメリットがあります。

 

一人の時間が多い

一人の時間が多いのは、ワーホリのデメリットです。

日本では連絡をすればすぐに会える家族や友人も、海外にはいません。ワーホリ生のリアルな私生活は、起きて、ご飯を食べて、バイトをして、帰ってくるという感じです。

バイト自体も、シフトが違ったり、住む場所も違うので深い友人関係になるには時間がかかります。

 

シェアハウスに関しても、当たり外れが激しいの現状です。

海外のシェアハウスは、テラスハウスのような一緒にご飯を作ったり、テレビを見たりなど賑わったイメージが持たれがちですが、そのようなケースは稀です(少なくとも私の周りでは)。

実際は、家賃が安くなるという利害関係が一致しているからシェアハウスをするという形に近いです。

そのため、せっかくのシェアハウスなのに誰もリビングを使わずに、自分の部屋にこもっている。必要最低限の関係。なんて話はよくあります。

もちろん、人それぞれですが、寮や授業で同じ時間を共有している仲間がたくさんいる留学とは違い、一人の時間が多い傾向にあるのはワーホリのデメリットです。

 

知識的な学びが少ない

ワーホリは、海外で働くことを通した体験的な学びは多い一方で、学術的な学びがないのがデメリットであるといえます。

学生の本業が学問であることを考えると、ワーホリ期間中は知識や専門分野の探求ができないため、周囲から「遊んでいた」と思われてしまっても仕方がありません。

1年間休学し、お金は貯まるものの、勉強面で他の学生たちと差がついてしまう可能性もあります。

就活の時に、「君はワーホリで何を学んだの?」と聞かれた時に返答に困らないように、しっかり目標を持って過ごすことが大切です。

語学力を極めたり、資格の勉強をしたりなど、働くこと以外の時間を充実させることで、ワーホリはさらに魅力的になると思います。

 

【まとめ】結局は自分の行動次第!

大学生がワーホリをすることのメリット・デメリットいかがでしたでしょうか?

まとめると・・・

 

メリット

  • 学生では稼げない額を稼げる!
  • 異文化理解が深まる
  • 自立することができる
  • 就活で評価される能力が身に付く

デメリット

  • 英語力はあまり伸びない
  • 一人の時間が多い
  • 知識的な学びが少ない

これらは、あくまで一例に過ぎません。

結局、ワーホリでの経験を最高に意味のあるものできるかどうかは、それぞれの行動次第です。

もしワーホリをする迷っているのであれば、してみるべきであると思います。自分の目で確かめて、体験することに意味があると筆者は感じています。

少なくとも、海外で働きながら生活するという経験は、誰もができることではありません。

自由に使う時間がある大学生だからこそ、できることなのです。

皆さんの挑戦を応援しています!

 

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