スリランカは、その美しい自然景観、豊かな文化、歴史的な遺産で知られる、魅力的な宝島です。自然に囲まれた快適な旅行ができることから、ますます多くの旅行者の注目を集めています。
一方で、スリランカでは2022年にインフレが起き、物価が上昇しているため、旅行前の予算計画は欠かせません。
この記事では、スリランカの物価と、1週間の旅行にかかる費用に関するガイドをお届けします。実際に、スリランカに1週間滞在した筆者の体験を参考にしながら、紹介します。
スリランカの物価は高い?2023年時点
2023年現在、コロナ禍での人手不足と、ロシア・ウクライナの戦争の影響に伴って、世界中でインフレ(物価上昇)が起きています。世界的にそのような状態にあることに加えて、スリランカでは、2022年に経済破綻するという事件が起きました。インフレ率が一時90%を記録するなど、国内の物価が急上昇し、物やサービスの供給が追いつかない状態に陥りました。これは、1年前と比べて、食品などの価格が2倍近くなったことを意味します。
その後、国内の混乱状態は徐々に沈静化していき、現在ではインフレ率は落ち着いています。
スリランカの治安状況について気になる方は、こちらの記事にわかりやすくまとめてあります!
スリランカの通貨はスリランカルピー(LKR)です。
2023年現在、1スリランカルピー=0.46円です。
しかし、歴史的なインフレを起こしたスリランカですが、まだまだ発展途上の国であり、日本の通貨の方が優勢であります。そのため、日本と比較すると、スリランカの物価はかなり安いです。特に、食品や交通機関は、安さが目立ちます。
例えば、1Lの水は40円、レストランのサンドウィッチは200円、SIMカード(15GB)600円など、日本の半分以上の安さで生活できます。
スリランカ旅行の費用まとめ
1週間でかかった費用
スリランカ旅行1週間分の予算は、一般的に、航空券込みで15万円〜20万円になります。
実際に、私のスリランカ旅行でかかった費用は、航空券を含め、合計15万円でした。スリランカの物価は上昇しているものの、それでも日本と比べてかなり安く、15万円あれば十分楽しめます。特に、交通費や食費は安く抑えることができます。
主な支出は、
- 航空券
- 宿泊費
- 交通費(電車・バス・タクシー・スリーウィラー)
- 食費
- 観光費(ガイドやツアー料金、入場料など)
- その他(ビザやSIMカードなど) です。
それでは、それぞれの予算について、詳しく見ていきましょう。
航空券代
日本とスリランカの往復の航空券は、時期によって変動しますが、6万円〜20万円で購入することができます。スリランカの空港は、首都コロンボにあるバンダラナイケ国際空港のみです。
スリランカへの飛行機は、直行便と乗り継ぎ便(1回)がありますが、どちらを選ぶかによって価格が大きく変動します。
直行便の場合は、格安航空で13万円〜20万円
乗り継ぎ便の場合は、格安航空で6万円〜10万円
ただし、直行便は運行本数が限られているので、利用する際には日程確認をすることをおすすめします。
《筆者の例》
マレーシアのクアラルンプールを経由する方法で、62,000円でいくことができました。合計13時間かかりましたが、乗り継ぎ時間は2時間と短かったです。個人的に、乗り継ぎ1回ぐらいであれば体力的にもそこまで大変ではないと思うので、乗り継ぎ便の利用をお勧めします。
宿泊費
スリランカ旅行の宿泊費は、一泊一室5,000円前後が目安です。
ただし、泊まるホテルの形態によって大きく値段が変わります。
- ホステル・バックパッカーズ・・・1,500円~3,000円/一泊一室
- 一般的なホテル・・・3,000円〜5,000円/一泊一室
- リゾートホテル・・・5,000円〜1,0000円/一泊一室
- 高級ホテル・5つ星ホテル・・・15,000円〜50,000円/一泊一室
スリランカでは、ヘリタンスカンダラマなど、日本では一泊10万円以上するような高級5つ星ホテルを、約2万円程度で利用できます。また、5千円〜1万円で、プール付きのラクジュアリーなリゾートホテルに泊まることができます。
一方で、学生やバックパッカーの方など、できるだけ宿泊費用を抑えたい方にはホステルや日本人宿がおすすめです。
《筆者の例》
1週間(6泊7日)のスリランカ旅行の宿泊費合計:25,000円
日本人宿@コロンボ:3,000円(2泊)
バックパッカーホステル@キャンディ、コロンボ:5,500円(3泊)
5つ星ホテル(ヘリタンスカンダラマ):17,000円(1泊)
交通費
1日あたりの交通費用の目安:1,500円前後
スリランカの交通費は、移動する距離・手段によって大きく異なります。現地の交通手段を利用する場合は1日あたり1,500前後を目安とすると良いでしょう。ただし、ツーリストカーなど旅行会社に車を手配してもらう場合は、1日あたり6,000円以上かかります。
鉄道・バス・タクシーはどれも日本の5分の1〜10分の1程度の相場で利用することができます。ウーバーなどのタクシー手配アプリも普及しているので、中距離の移動手段はタクシーまたはスリーウィラーがおすすめです。
長距離移動の場合は、鉄道またはバスを利用することができます。
《筆者の例》主な移動費
空港〜コロンボ市内にタクシー:1,600円
コロンボ〜キャンディに鉄道(最上位クラス):800円
キャンディ〜シギリヤにバス:120円
その他、1時間ぐらいの移動距離ならばタクシーで800円前後が目安
食費
1日あたりの費用の目安:1,000円〜1,500円
スリランカの食費は日本と比べてかなり安く、ローカルなレストランであれば一食300円前後で美味しいご飯が食べられます。ただし、ローカルフードはスパイスが強めな料理が多いので苦手な方は注意してください。
高級ホテルのディナーも3,000円~4,000円で利用できます。
また、水道水は飲めないので水を購入する必要がありますが、1L=40円で手に入れることができます。
観光費
1スポットあたりの費用の目安:1,000円〜5,000円
スリランカの有名な観光スポットは、外国人向けの価格設定であるため、高めの設定になっています。
以下に代表的な観光スポットと入場料金をまとめました。
- シギリヤロック・・・約4,500円
- 沸歯寺・・・約600円
- ダンブッラ石窟寺院・・・約1,000円
- ジープサファリ国立公園・・・約3,000円
(ヤーラ、ウィルパットゥ、ウダ・ワラウェ、ミンネリヤなど) - 象の孤児院(ピンナワラ)・・・約1,000円
これに加えて、現地ガイドをつける場合は+数千円かかります。
《筆者の例》シーギリヤ観光
シーギリヤロック入場料:4500円
シーギリヤロックガイド:2,000円
ミンネリヤ国立公園(ガイド・ジープ込み):7,000円
その他の支出
観光ビザ申請費用
スリランカの観光ビザの費用は、50ドルです。
スリランカに渡航する際は、必ずビザの申請(ETA)が事前に必要なので注意してください。
もっとも一般的なビザでは、30日間の観光ビザで2回まで入国できます。
SIMカード
SIMカードの費用の目安は、1週間あたり600円です。
基本的に、SIMは空港で購入します。バンダラナイケ国際空港にSIMカードショップは3つしかなく、どこも値段的には変わりません。
筆者は30日間・20Gのプランで約600円でした。通信量に個人差はありますが、海外で1ヶ月20Gあれば、十分だと思います。また、1日ごとのプランはないので注意しましょう。
また、現地購入の他におすすめなのが、eSIMです!
eSIMは、日本で事前に購入できて、データをダウンロードするだけで簡単に使えます!カードを挿入する必要もないのでめっちゃ便利。
気になる方はこちら↓
まとめ:スリランカは日本よりも安い!
以上、スリランカの観光でかかる必要をまとめました。
結論、スリランカに1週間滞在する場合は、航空券込みで15-20万円が予算として必要になります。
もちろん、旅行の予算は個人差があります。安くしようと思ったら、もっと安くすることもできるでしょう。
インフレはしているものの、スリランカの物価自体は日本と比べて安いので、使い過ぎてしまう心配はありません。また、ローカルなホテル・レストランでも十分快適な旅行を楽しめます!
ぜひ、次回の旅行はスリランカを検討してみてはいかがでしょうか?
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