スリランカは美しい自然景観、古代遺跡、文化的な魅力で知られる魅力的な観光地です。しかし、安全な旅行を楽しむためには、現地の治安情報を知っておくことが重要です。
この記事では、2024年最新のスリランカの治安に関する重要なポイントと、気を付けるべきことをまとめてご紹介します。
実際に去年4月にスリランカに行った筆者の体験も交えて書いたので参考になると思います!
ぜひみなさんの安心で楽しいスリランカ旅行のために役立ててください。
最新の治安情報
外務省:危険度レベル1
外務省が公表している情報によれば、2024年2月現在、スリランカの危険度はレベル1:十分な注意する必要があるとされています。
状況は徐々に改善されている傾向にありますが、滞在中はスリやぼったくりなどの犯罪、デモ・抗議活動には警戒する必要があります。
危険度レベル1は、日本人観光客に人気なフィリピンやインドネシアなどと同じ危険度に該当します。そこまで驚く必要はございません!
テロの警戒について
スリランカは過去に一連のテロ攻撃を経験しています。
2019年4月21日に、主にコロンボを含む複数の都市で同時多発的な自爆テロ事件が発生し、数百人が死亡しました。このニュースを知り、スリランカへの渡航を不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、これらのテロは宗教的な極端主義グループによるものでした。そのため、テロが頻発しているわけではありません。
また、スリランカ政府は事件後、テロの予防策として厳しい安全対策を導入し、警察や軍のパトロールを強化しています。国際的な協力や情報共有も行われ、テロの再発防止に取り組んでいます。
経済破綻について
スリランカは2022年3月以降深刻な経済危機に直面しており、政府は、22年7月に国が破産したことを宣言しました。そのため、国民の不満の高まりに伴って、抗議活動やデモが頻発しました。
また、食料品や医薬品の輸入が困難となり、国民の生活が苦難に直面している現状があります。
タクシーで知り合ったおじさんも、当時は生活が大変だったと言っていました。。
安全対策のアドバイス
貴重品の管理は徹底する
旅行中は財布や携帯電話、パスポートなどの貴重品に注意しましょう。観光地や混雑した場所では、盗難のリスクが高まります。
ブランド物や高級時計を身につけることは、目立つので避けた方が良いです。
貴重品は必要最小限に抑え、ホテルのセーフティボックスに保管することをおすすめします。
また、セイフティバッグを携帯し、常に身体から離さないようにしておくことで対策することができます。
鉄道での座席クラスの違い
スリランカでは、長距離移動の際は鉄道を利用します。バスや電車では混雑していることがあり、貴重品が盗まれる可能性があります。
スリランカの鉄道には3段階のクラスがあります。
- 1st Class: 最も高級なクラスで、快適な座席やエアコンが完備されている。一部の列車では個別の個室がある。このクラスは高価で、快適な旅を求める人向け。
- 2nd Class: 一般的なクラスで、座席はクッションがある普通の座席。エアコンのない車両もあるが、窓が開閉できるため風通しは良好。
- 3rd Class : 第3クラスは最も一般的なクラスで、簡素な座席。一部の列車では座席がなく、スタンディングでの利用となることも。このクラスは地元の人々によく利用され、かなり安い。
もちろん、クラスによって乗る人の層が変わってきます。
鉄道を利用する際には、上位のクラスを指定しましょう。ファーストクラス・セカンドクラスは観光客が多く利用しているので、安全です。
信頼できるタクシーを利用する
移動する際は、タクシーやスリーウィラー(三輪タクシ−)を利用することがほとんどです。
乗車時の料金に関するトラブルは、観光客にとってかなり身近にあります。
基本的、配車アプリでタクシーを呼ぶことが最も安全で安いです。経験上、クレジットカード払いよりも現金払いに設定した方がタクシーが捕まる可能性が高いです。
直接交渉する際は、必ず乗車前に目的地と料金を確認するようにしましょう。
交通マナーに気をつける
スリランカでは、信号や道路が整備されていない場所が多くあります。また、道路標識や信号を無視するドライバーや、車線を無視した運転が多発しています。そのため、交差点や交通量の多い場所では特に注意が必要です。
大通りを歩く際や、道路を横断する際は周囲をしっかり見渡して慎重な行動を心がけましょう。一瞬の気の緩みが大事故につながることも。
水道水は飲まない
安全な旅行のためには、衛生面での管理も重要です。
スリランカの水道水は基本的に飲むことができません。必ずボトル入りの飲料水を購入しましょう。ミネラルウォータも種類によって品質が異なります。
また、食事の際にも衛生面に注意し、生水や生野菜などの生ものを避けましょう。
ちなみに、僕は気をつけていたものの、お腹はどうしても緩くなってしまいました。スリランカの暑さと腹痛の両方からのダメージは結構しんどいです(笑)
自然災害に備える
スリランカは自然豊かである一方で、地震や洪水などの自然災害のリスクがあります。
旅行前に天候予報を確認し、適切な防災対策を講じましょう。突然、強い雨が降り出すこともあるので傘やレインコートなどの雨具は持参することをおすすめします!
また、ハイキングや自然地域での活動時には現地のガイドを利用し、安全なルートを選ぶようにしましょう。
狂犬病に気をつける
スリランカには都市部であっても、野良犬やサルが非常に多くいます。野生の動物とは一定の距離を保ち、むやみに触らないことです。また、犬を刺激するようなことは絶対にしないでください。
狂犬病は発症すると死亡率が100%の病気です。
万が一噛まれてしまった場合は、24時間以内に病院に駆けつけ、血清を受ける必要があります。また、心配な方は、渡航前に狂犬病のワクチンを打つことをおすすめします。
スリランカで気をつけるべき場所・エリア
バンダラナイケ国際空港
空港は旅行者が多く集まる、スリや詐欺師にとっては格好のスポットです。
ガイドはいらないか?などと声をかけられ、高額ツアーを組まされることも。また、空港で声をかけてくるタクシーは基本的に高い料金を請求してきます。
現地に着いた喜びから気を緩めてしまわないように気をつけましょう。
コロンボ(Colombo)
コロンボはスリランカの首都であり、コロンボフォート駅など一部の地域では盗難や詐欺のリスクがあります。特にナイトマーケットや観光地周辺での財布やバッグの盗難に注意が必要です。
僕は20分で3人の人に「障害を持っているから助けてくれないか?」とお金を要求されました。そのような場合は無視一択です。
また、偽の観光ガイドやストリートベンダーからの高額な物品の売り込みにも警戒しましょう。
キャンディ(Kandy)
キャンディはスリランカの古都として人気のある観光地ですが、コロンボと同じく詐欺や盗難の報告があります。特に市場や混雑した場所での財布や携帯電話の盗難に注意が必要です。
また、偽のガイドや売り込み業者に注意し、信頼できる情報源を利用しましょう。
ダンブラ(Dambulla)の洞窟寺院
ダンブラの洞窟寺院は、スリランカの中部州に位置する重要な仏教寺院ですが、そこでの詐欺行為に注意が必要です。一部の詐欺師は偽のガイドとして現れ、過大な料金を要求したり、信頼できない商品を売りつけることがあります。公式なガイドを利用するか、信頼できるツアー会社を利用しましょう。
ジャフナ(Jaffna)
ジャフナは、スリランカ内戦期間中に地雷問題が深刻化した地域の一つです。
ジャフナやその周辺地域では、地雷がまだ残存している可能性があります。
観光する際は、安全を最優先に考え、指定された道路やエリア以外では立ち入らないようにする必要があります。また、地元のガイドや当局の指示に従い、危険なエリアを避けることも重要です。
自然地域
スリランカには沢山の国立公園や美しい自然地域がたくさんありますが、それらの地域に行く際は、適切なガイドと一緒に行動することが重要です。
サルやゾウなどの野生動物は、一見可愛く見えますがとても危険です。
道に迷ったり、野生動物との接触による危険を避けるために、現地のガイドやツアー会社を利用しましょう。
実際に行ってみて感じたこと
僕は去年4月にスリランカに行ってきました。経済危機に直面している国をみれるチャンスはなかなかないと思い、ドキドキしながらの決断です。。。
現地の治安に関して結論を言うと、警戒していたよりも安全でした。スリランカ人は穏やかな人が多く、街も中心地から離れるとかなり落ち着いています。
また、デモや抗議活動は沈静化されており、ほとんど見受けられませんでした。
他の東南アジア諸国と比較しても、治安は悪くないのではないでしょうか。
しかし、決して治安が良いわけではないので安全対策は重要です。
しっかり計画を立て、楽しい旅行にしましょう!
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